7月3日は、河北新報社さんの主催で続けている『食でつながろう』のイベントでした。
地域の文化を味わっていただきたい・・・そんな思いで昨年1年間、
河北新報さんを中心に、石巻の魚市場の方や食改の方、漁協の女性部の方や「いしのま★キッチン」、「GAGA」の方たちなどが協力して、交流会が拓かれてきました。
石巻の家庭料理の魅力を広く伝えよう、ということが趣旨になります。
今年度のチャレンジは、少しずつでも長く続く事業としての継続を考えていくこと。
初のトライアルとして、東日本復興支援財団の方やヤフー!の方がいらっしゃるタイミングで、有料のイベントとしてお料理を提供させていただきました。
内容は、こちらです★
鹿島は打合せに参加できなかったのですが、「いしのま★キッチン」のけいこさん、どんちゃんなどが打合せに出てくれました。ありがとう!
そして、打合せを重ねるうちに、少しずつ、イベントの内容が決まってきました。
有料として事業の可能性をはかる、ということで見栄えも大事だねと。
色いろな話合いの結果、決まったのは・・・
石巻の昔からの文化だった「お膳」を使うこと。
上の写真が、最終的にご提供したお料理です。
昔は、お膳のお蔵というものもあったそう・・・。
そのお膳の上に、石巻の食材を利用したたくさんのメニューが並びました。
わかめの茎。えんえんと刻みました。ふう・・・ |
まずは、石巻代表!
わかめの茎を使った佃煮です。
漁港の女性部の江刺のおかあさんのレシピです。今は牡鹿半島の仮設住宅暮らしですが、明るく人を惹き付ける・・ しかし、こは来ることができなかったために、塩抜きが少しうまくいかず、貴子さんと悪戦苦闘。
昨年度、「いしのま★キッチン」で茎の佃煮をした時を思い出しながら、ふたりで味つけをしました。
茎を煮る貴子さん。 しきり上手の料理上手です♬ |
石巻というと、海のイメージがありますが、お野菜もおいしく育っています。
こちらの写真は、桃生の農家さんです。
大きなズッキー二を天ぷらに♬
ズッキーニ!こんなに大きなものを育てているそうです |
こちらは、ズッキーニの天ぷら。 |
ふわっじゅっとして、夏によい一品です。
こちらは、銀ザケの押し寿司。
実はこの銀ザケ、地元のご高齢の方は、昔のイメージで食べない方も多いのです。
昔はエサがよくなかったそうで、臭みがあるイメージなのだそう。
でも!最近は養殖の技術の改良が繰り返されて、臭みも感じません。
生の銀ザケのお刺身は、昨年度の「食でつながろう」でも大人気だった一品。
カルパッチョにしてもおいしく、ぜひ、おすすめしたいお味です。
銀ザケの押し寿司・・・ |
お椀を数えるどんちゃんと河北新報のおふたり。 |
また、こちらは同じく銀ザケを使ったあら汁。
しっかりダシが出ていて、これぞ浜!という味です。
「いしのま★キッチン」の代表として出たけいこさん。
味噌の具合を確かめながら、OKサインが出ました。
「いしのま★キッチン」代表、けいこさん。 |
お椀に盛っていきます |
鮮やかな緑の天然の葉っぱたち。
お料理を彩っていきます。
香りがふわっと立ちのぼります |
ふきの葉っぱ。飾りに使いマス |
山から穫ってきた笹の葉っぱです |
他にも、
* あなごの天ぷら
* くるみ豆腐
* クジラの立田揚げ
* ねぎの酢みそ仕立て
などなどが、出てきました。
くるいみ豆腐は、天然のものとそうでないものと両方の食べ比べができるように2種類になっています。天然のものは薄い上品な白です。
また、青ねぎをくるくる巻いて、酢みそをかけたお料理も目に鮮やかな一品でした。
いざ。料理がはじまります。 |
お膳の由来などを、貴子さんや千葉さんなどが説明。
味を見ていただき、たくさんの感想をいただきました。
「事業にしたいので忌憚ない意見を」と求めたところ、たくさんのフィードバックを頂くことができました。
・銀ザケがあったので、脂がのっていたが、天ぷらや竜田揚げなど油ものが多かったので全体のバランスを考えた方がよいこと。
・1つ1つのボリュームがあり、食べる量が多すぎること。最後の方に出てきたものはお腹いっぱいで食べられないので、押し寿司などはもっと小さくていいのではないか?
・作り手のお母さん達との交流があった方がよいのではないか?
・家庭料理だけれど・・・という風に何度も謙遜していたが、言い過ぎなくてよい。
東京などで洗練された料理はたくさん出るので、そういうことは期待していない。
・石巻に来て、期待するものは何か?など。
たくさんの方に食べていただきました。 |
他にも反省点がたくさん。時間が押してしまったり、皆で交流といいつつ部屋が狭くて入りきれな会ったり。
これを活かして、次につなげていけたらと思います!
ぐるぐる応援団 鹿島美織